日本の結婚式は「挙式」から始まる
結婚式と一口に言っても、実際には「挙式」と「披露宴」の二つの場面があります。挙式はふたりが結婚を誓う儀式の部分で、披露宴はゲストをもてなすパーティーです。多くのカップルがまず悩むのが、この挙式スタイルをどう選ぶか。近年は形式にとらわれない人前式の人気が高まり、約6割が教会式を選ぶという調査結果もあります。しかし、最近の傾向として、結婚式場の見学時に初めて挙式スタイルの違いを知るカップルも少なくありません。
挙式スタイルの選択は、その後の披露宴の雰囲気や衣装選び、ゲストへの案内方法まで左右します。実際、挙式・披露宴・パーティーにかかる費用の全国平均は343万9,000円。内訳は挙式が40万円、衣装が50万9,000円、料理と飲み物が106万7,000円と、どこにお金をかけるかで全体の構成が大きく変わります。だからこそ、最初の段階でしっかりと情報を集めることが大切です。
4つの挙式スタイルを徹底比較
日本の結婚式には主に4つの挙式スタイルがあります。それぞれの特徴を表にまとめました。
| 挙式スタイル | 費用相場 | 会場 | 衣装 | 誓う相手 | 進行役 |
|---|
| 教会式(キリスト教式) | 40〜45万円 | チャペル・教会・ガーデン | 洋装 | 神(キリスト) | 神父・牧師 |
| 人前式 | 25〜30万円 | 好きな場所で自由 | 洋装・和装どちらもOK | ゲスト | 司会者 |
| 神前式 | 30〜35万円 | 神社・神殿 | 和装が基本 | 神様 | 斎主 |
| 仏前式 | 10〜25万円 | 寺院・仏壇の前 | 和装が基本 | 仏様・ご先祖様 | 司婚者・戒師 |
教会式は王道のスタイルで、聖堂での荘厳な雰囲気が魅力。人前式は宗教色がなく、ふたりらしい演出を自由にできるのが特徴です。神前式は日本の伝統を重んじたいカップルに、仏前式は家族の縁や家同士のつながりを大切にしたい人に向いています。お寺や神社での撮影は、和装姿が映えるのも人気の理由のひとつです。
人気が高まる人前式とゲストハウス挙式
近年、特に注目されているのが人前式です。宗教や形式にとらわれず、ゲスト全員にふたりの結婚の証人になってもらうスタイルで、アットホームな雰囲気を好むカップルに支持されています。場所や演出を自由に選べるため、ゲストハウス型の結婚式場との相性も抜群です。ガーデンでの挙式や、ゲストとの距離が近いサロン型の空間で行うケースも増えています。
都内のフォトウェディングスタジオでは、ロケーション撮影とスタジオ撮影を組み合わせたプランが15万円から30万円程度で提供されており、東京駅や浅草、横浜の赤レンガ倉庫など、思い出の場所で挙式風の撮影を楽しむカップルも増えています。実際に、挙式と披露宴を大々的に行わず、写真だけを残す「フォトウェディング」を選ぶ夫婦も少なくありません。費用を抑えたい、親族中心で温かい時間を過ごしたいという方は、選択肢のひとつとして検討してみてください。
挙式スタイルを決める3つのポイント
挙式スタイルを選ぶ際に押さえておきたいポイントは、次の3つです。
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ふたりの価値観を優先する。両家の意向も大切ですが、主役はあくまでふたり。まずは「どんな1日にしたいか」を話し合ってみましょう。
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衣装で決めるのも手。洋装で教会式を、和装で神前式を、というように、着たい衣装から逆算して選ぶカップルも多いです。
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会場の設備を確認する。神殿とチャペルの両方を備えた式場が増えています。見学時に、挙式スタイルを変更できるかも確認しておくと安心です。
準備スケジュールと地域の活用
結婚式の準備は、一般的に挙式日の6ヶ月から1年前に始めるのが理想です。まずは式場見学の予約からスタートし、見積もりを複数取って比較しましょう。見積もりはその場で決めず、持ち帰ってじっくり検討するのがコツです。地域によっては、都内の式場は土日料金が高めに設定されていることがあるので、平日や午前中の時間帯を選ぶと予算の調整がしやすくなります。
また、ゲストの宿泊を伴う遠方挙式を考えている場合は、式場周辺の宿泊施設やアクセスの確認も忘れずに。親族が高齢の場合は、段差の少ないバリアフリー対応の会場を選ぶ配慮も大切です。最近では、オンラインで式場見学ができるサービスも増えており、遠方のカップルでも候補を絞り込むことが可能になっています。
ふたりの物語を形にする一日に
挙式スタイルに正解はありません。大切なのは、ふたりの関係性や価値観に合った方法を選ぶことです。教会式の厳かな空気の中で誓いを交わすのも、人前式でゲストの前で直接言葉を伝えるのも、どちらも素敵な選択です。費用の目安は前述の通りですが、衣装や料理、演出をどう組み合わせるかで、全体の予算感は大きく変わります。まずはパートナーと「どんな結婚式にしたいか」をじっくり話し合い、そこからスタイルを決めていくと、自然と理想の形が見えてくるはずです。ふたりの物語を一番美しく映す挙式を、ぜひ見つけてください。